洋風料理の特長としてあげられるのは、調理に比較的バターやオイルが多く使われているということと、ソースの種類がいろいろあり、同じ素材、調理法でもソースの違いで味わいのバリエーションが楽しめるということです。
洋風料理に対して日本酒は、料理の旨味を引き出したり、口中で新しい味わいを創造するという役割を果たし、十分に相性がいいといえます。


●4タイプ別[相性仮説]
■香りの高いタイプ
特有の吟醸香が料理を選ぶ。白身魚、野
菜などの素材を生かした料理や、バター、
クリーム系の味つけには比較的合う。食
前酒として楽しむのもいい。メロンや桃
など果汁の多い果物にかけてもおいしい。
【料理例】魚介類のマリネなどのオード
ブル系、野菜のクリーム煮、ポトフー
■熟成タイプ
ゆたかに酸を含み、深い味わいをもつこ
のタイプは、脂分のある肉料理と相性が
いい。ブラウンソースのような濃厚な味
つけにも負けることなく、新たな味わい
を創造する。
【料理例】ビーフシチュー、鶏の唐揚、
鴨ロース
■軽快なめらかタイプ
全般的に相性がいい。このタイプの酒は、
味わいがかろやかで料理との相性範囲が
広く、洋風料理特有のまろやかな味つけ
を引き立たせる。舌を洗い、食中酒とし
て最適。
【料理例】ハンバーグステーキ、ポテト
コロッケ、舌平目のムニエル
■コクのあるタイプ
カクテルソース、ケチャップ、チーズな
どを使った、しっかりとした味つけに合
う。酒自身が幅のある味と香りをもつた
め、料理にも同等のバランスが必要。旨
味、コクのあるソースと絶妙。
【料理例】フォアグラ、ビーフストロガ
ノフ、子牛のカツレツ




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