精米、蒸米、麹造り、もと造り、醪造り、搾り、どの工程にもお酒の味を直接左右する大切がカギがあります。例えば、「ふくらみがある」といえば、いかに良質の米を使うか、「品がある」といえばどれだけ米を磨くか、「コクがある」といえば麹をいかに上手につくるか、「キレがある」といえば酵母をいかに力強く育てるかが、それぞれキメテとなるのです。
あらゆる工程にデリケートな感性が要求されます。そして、ふくらみ、品、コク、キレ、すべてのバランスがとれたとき、あと味のいいお酒が生まれるのです。長年の研究データ、杜氏の経験に裏打ちされた鋭い勘、そして、それらを完璧に遂行できる優れた蔵人、充実した設備が一体となって、はじめておいしい酒づくりが可能になるのです。
料理と相性のいいお酒
わたしたちは「お酒は脇役である」と考えています。おいしい料理を味わいうひととき、楽しいコミュニケーションのひととき、そこにお酒があれば、いっそう和やかで幸せな時間が過ごせる、そんな役割を果たすことができれば、と思っています。
そのためにも、料理の邪魔をせず、料理を引き立てるお酒の味わいを追求してきました。かるい酔い心地が楽しめる、そんなタイプのお酒を目指してきました。
その成果が、"自然のウマさ、サラッとしたあと味"。つまり、サラ・ウマの味わいなのです。