福光屋の酒
基本は、お米と水。
美味しい酒を造るには、まず第一に上質な酒米と水があること。ここに、麹や酵母の力、蔵人の技が加わって、味わいの異なる幾種もの酒が造られます。福光屋は、1960年から全国の酒米優良産地の作り手と独自に契約を結び、土づくりからこだわった「山田錦」をはじめ、「金紋錦」「フクノハナ」「五百万石」などの酒米を使用。一方、仕込みに使う水は、霊峰白山の麓一帯に降りそそいだ雨雪が百年の時をかけて地下深くにしみ込みながらミネラルをとけこませ、金沢・石引の地まで流れ着いた潤沢な地下水「百年水」です。この恵みの米と水があるからこそ、福光屋は存分に酒の味わいを追求できるのです。
ブランド一覧
黒帯
KUROOBI
金沢の老舗料亭をはじめ、数々の食の職人に鍛え育てられた酒。「燗も善き哉。冷も善き哉。」の通り、幅広い温度帯で熟成によるまろやかさとコク、ふくらみを楽しめます。「黒帯」の命名は英文学者・吉田健一によります。
加賀鳶
KAGATOBI
コンセプトは「粋」。酒米の個性と純米造りの妙技を、キレのよい辛口で表現するシリーズです。金沢の地酒として親しまれ、通年販売の9種、季節数量限定7種で構成。多様な造りと味わいをお楽しみいただけます。
風よ水よ人よ
KAZEYO MIZUYO HITOYO
福光屋独自の酵母による「爽麗仕込み」から生まれた、軽快でなめらかな味わいの日常の食中酒。さまざまな料理を引き立てる爽やかな酸味と低アルコールを実現し、日本酒の新しい領域を広げるお酒です。
鏡花
KYOKA
味わいとボトルデザインを現代的に表現した、日本酒シーンの多様化を受け止めるお酒です。金沢ゆかりの文豪・泉鏡花にちなみ、ラベルは鏡花が自身の替紋として好んで用いた源氏香「紅葉の賀」をモチーフにしています。
福正宗
FUKUMASAMUNE
福光屋のハウスブランドであり、明治の頃より愛される地酒です。食の国・金沢にて、時代とともに歩み、時代に合った味を生み出してきました。定番10種のほか、季節限定酒や四季シリーズの数量限定酒があります。
瑞秀
MIZUHO
「山田錦」の中でもとくに優れた米を選び抜き、杜氏の技を尽くした福光屋の最高峰ブランド。中汲み囲いの純米大吟醸酒のみで構成し、熟成による味わいの深まりを価格付けで評価するヴィンテージスタイルをもちます。
初心
HATSUGOKORO
杜氏が初心にかえり、丹念に醸す山廃仕込純米大吟醸。伝統の山廃酒母で独自の酵母を育て、完熟醗酵による純米大吟醸「淡熟」の系譜として一年、三年、七年、十年の時を重ねた4種を揃えます。
百々登勢
MOMOTOSE
日本酒の長期熟成の研究を1959年から試みる福光屋が「濃熟」の系譜として送り出すブランド。深い味わい、色味、香りはロマンの酒とも呼ばれています。詩人・高橋睦郎氏により「百々登勢」と命名されました。
フロム・ザ・セラー
FROM THE CELLAR
福光屋が日本酒の長期熟成酒の研究を開始したのは1959年のこと。米の種類、精米歩合、醸造法、貯蔵温度、熟成期間の異なる、4種を揃えます。日本酒の温故知新ともいえるシリーズです。
禱と稔
INORI TO MINORI
契約栽培した有機栽培米のみを使用し、有機認証を受けた壽蔵で醸造し、日本、アメリカ、EUの有機制度に基づく認証を受けた有機純米酒の新ブランドです。1960年から取り組む酒米の契約栽培化の一つの集大成。
えじゃのんおんぼらぁと
EJANONOMBORATO
酒米の最高峰・山田錦のみを用い、日本酒醸造の技と独自の蒸留技術で仕上げた本格米焼酎。1990年より仕次熟成させた深みのある味わいに、ボリューム感と心地よい吟醸香をたたえた焼酎です。
金沢美人
KANAZAWA BEAUTY
金沢固有の銘柄米として栽培される、特別栽培米コシヒカリ「金沢美人」を100%使用した極甘口の純米吟醸酒です。絹のような口当たり、濃密な香りと甘味、たおやかな旨味を楽しめ、美肌効果も期待できるお酒です。