「昔ながらの酒蔵には工夫を凝らした仕組みがたくさんあって、外から眺めていても面白いですね。酒造りの最盛期にぜひまた伺いたい!」。
酒蔵の醗酵美
HEALTH & BEAUTY
「FRENAVA natural & organic」が生まれた金沢・福光屋&白山を訪ねて【後編】
長年のオーガニック・コスメラバーズで、最近は「FRENAVA natural & organic」がお気に入りという笹川友里さん。日々のスキンケアライフやフレナバの特長をたっぷりお話しくださった前編に引き続き、後編では金沢&白山を訪れて、フレナバのマテリアルを学んだ笹川さんにお話しを伺いました。
フレナバナチュラル&オーガニックを生み出した酒蔵・福光屋では、酒造りが行われる醸造蔵を杜氏の板谷和彦がご案内しました。フレナバの主成分であるコメ発酵液や酒粕、日本酒酵母は、酒蔵ならではの美容成分。酒蔵は美肌を生み出す醗酵の源でもあります。笹川さんにとっては初の蔵内見学となりました。
─ 福光屋の酒蔵をご覧になっていかがでしたか?
金沢で一番古い酒蔵に伺えると楽しみにしていました。じつは、日本酒が大好きで作家のお猪口を集めたりしているんですが、酒蔵の中を見せていただくのは今回が初めて。板谷杜氏から、福光屋の酒造りにとって最も大切なものを丁寧にご案内いただきました。仕込み水の「百年水」や酒蔵の屋上のお社に参拝させていただいたり、金沢の町並みを眺めながら酒造りに対する気持ちのお話しまで教えていただきました。お酒造りの情熱や神秘を知ることができて勉強になりました。
一番印象に残っているのは、お酒を仕込むお水の話し。お酒は、お米や造り方で味が決まるのかと思っていましたが、味のベースになる一番はお水なんだと。それほど仕込み水が大切だと知ってとても興味深かったです。後から、このお酒の仕込み水の水源地が、フレナバのクロモジが育った山と同じだと知って、森、水、お酒、フレナバが一つに繋がっているんだなと思いました。
次は、福光屋から車で南に約1時間。フレナバの香りのベースとなる野生クロモジの森、白山麓の「EarthRing 白山蒸留所」へ。クロモジとは樹皮、枝葉、実に芳香成分やクロモジ油を含有するクスノキ科の低木。抗菌、鎮静、保湿などのさまざまな効果があり、生薬や高級楊枝に使われる稀少な樹木です。
─ クロモジの森はいかがでしたか?
風がよく通って、気のよさが伝わってくる美しい山でした。水もきれいで、豊かで本当に恵みの森ですね。クロモジはもっと山奥に生えるものかと思っていましたが、人の手が適度に加わった里山という感じで、野生植物でありながら大切に育てられているんですね。クロモジの枝を切って香りを嗅がせてくださったのですが、枝からもとてもいい香りがするのですね!和菓子の楊枝として昔から使われてきたり、生薬として大切にされたのも、クロモジのパワーを知っていた先人たちの知恵がもともとあると伺いました。今こうやって新しい形で化粧品としてクロモジを活用することが、山の手入れや森の保全にもつながっていることもとても勉強になりました。
─ 初の蒸留所はいかがでしたか?
じつは蒸留所ってもっと大きな工場のようなところで機械を使って自動で蒸留するようなものを想像していまして(笑)。これほど小規模で、完全に手づくりで丁寧に蒸留されているというのを知って驚きました。クロモジのいい香りが充満していて、蒸留器から立ち上るスチームの香りは甘さを感じるくらい濃密で、野生的で力強いですね。クロモジの香りは今まで経験したことがないくらい、とても神秘的で華やか。でもフローラル系の華やかさとも違う、静けさと奥深さがある。とても新鮮な経験をさせていただきました。撮影中、蒸留器から滴るクロモジ蒸留水を、手ですくって何度も何度も腕につけていたのですが、今とてもスベスベなんです! クロモジウォーターだけでも保湿力があることがとてもよくわかります。
フレナバは、季節や年齢によるお肌の変化や気持ちの揺れに、そっと寄り添ってくれるスキンケアアイテムだと思います。クロモジと柑橘類の香りは、気持ちをシャキッとさせてスイッチを入れたい朝にもぴったりだし、夜は心を落ち着かせて体をリラックスさせて自然な眠りのモードに切り替えてくれたり…。朝、夜に限らず、いろいろなシチュエーションで支えてくれそう。使用感も抜群ですが、この香りの癒し効果を大切に使い続けていきたいです。
setten株式会社 代表取締役
制作ADとアナウンサー二つの職種で8年間TBSテレビに在籍。その中で、物を作る楽しさと言葉で伝える重要性を強く感じ、2021年3月にsetten株式会社を立ち上げる。現在はラジオパーソナリティ、モデレーター、プロダクト開発やコミュニケーションマネジメント、光文社『VERY』の専属モデルとしても活動中。