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目にも涼やか! 自由に楽しみたい夏の日本酒、みぞれ酒。
世界に数多あるお酒の中でも類をみないほど、幅広い温度帯で多様な味わいを楽しむことができる日本酒。四季の変化、気温や湿度に合わせてキリっと冷やした冷酒にしたり、温めて燗酒にできるのも魅力の一つです。今回は、これからの季節にぜひ試していただきたい、一歩踏み込んだ夏酒、みぞれ酒の作り方をご紹介します。
みぞれ酒(氷結酒)は、お酒を凍らせてみぞれ状にし、独特の食感や味わい、涼感を楽しむ夏の飲み方。せっかくのお酒を凍らせるなんて邪道では? と思われがちですが、みぞれ酒にして美味しく味わえるお酒を選べば心配無用です。みぞれ酒には、味わいの軽快なすっきりタイプ、12〜14度のやや低めのアルコール度数の日本酒が最適です。凍るのはお酒に含まれる水分で、アルコール分や糖などは凍りませんから、食感、味わいのコントラストが面白い“食べる日本酒”のように。まずは、瓶内のお酒の量をあらかじめ少し減らしておき、立てた状態で2〜3時間冷凍してお酒を−12〜−15℃の過冷却の状態にします。静かに開栓し、大きめのガラスの猪口などに勢いよく注ぐと、その衝撃で水分が結晶化するという仕組み。冷凍庫内の温度やお酒によって、スプーンで掬えるほどの状態からお酒の中で微かに氷の結晶が揺らぐ程度まで、氷結具体はさまざま。グラスの中の雪景色とシャリシャリ感を堪能できます。
自由に楽しめる夏の日本酒。ほんの少し手間をかけて、この季節ならではの趣向をこらすと格別のひとときが過ごせます。
【氷結酒に向くお酒】
・福正宗 酒歳時記 夏やすみ
・福正宗 辛口生 DRY
・風よ水よ人よ 純米
◎破損などの恐れがあるため、瓶のお酒をあらかじめ減らし、冷凍時間にも十分ご注意ください。