金沢固有の銘柄米として、昭和の終わりから僅かに栽培が続けられるコシヒカリ「金沢美人®」。有機質肥料・減農薬の自然に近い環境で栽培された健康なお米を口にすると、お肌のきれいな金沢美人になれるとの意を込めて名付けられたお米です。絹のような口当たり、たおやかな甘味と旨味をお楽しみいただけます。
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【9月26日新発売】金沢生まれの稀少銘柄米「金沢美人」で仕込んだ極甘口の純米吟醸酒が誕生。
金沢の中心部を流れる犀川の河口付近、普正寺地区の水田で約30年前からごく僅かに栽培される特別栽培米コシヒカリ「金沢美人」。地元金沢の人々にも存在をほとんど知られていないこの幻のお米は、現在6軒の農家によって有機質肥料・減農薬のきわめて健全な環境で栽培が行われています。普正寺地区一帯は、加賀藩の藩政時代から米の優良栽培地として知られ、日本海からの潮風が一年中穏やかに吹くこと、霊峰・白山の清冽な伏流水が豊富に湧き上がることなど、金沢美人の栽培条件にとくに恵まれた地です。栽培が始まった昭和60年代は、土の力や環境の恩恵を第一に考えることや、有機質肥料・減農薬でお米を栽培することは非常に稀で、多くの苦難を乗り越えて今に至ります。栽培を率いてきたJA金沢中央の田村政博組合長は、「恵みの潮風が稲の露を乾かして登熟を促し、水温が極めて低く滋養に富んだ白山の伏流水とともに、このお米に独特の香りと旨味を授けてくれます。コシヒカリは全国で栽培されていますが、恵まれた金沢の気候風土の中で手間をかけて育てられた金沢美人の味わいは格別です」と語ります。
福光屋がこのような物語をもつ、特別栽培米コシヒカリ金沢美人に出会ったのは2018年のこと。「粒はやや小ぶりながら、磁器のような白く透明感のある金沢美人は、製麹のために蒸し上げると素晴らしくよい香りがし、艶がよい」と、板谷和彦杜氏。お米の銘と味わいの特性から、金沢に縁の深い詩人画家・竹久夢二の美人画のような、たおやかで品と愛嬌、洒脱さを感じさせるお酒になるよう造りの工夫を重ねました。通常の酒造りとは異なる独自の“完熟濃糖醗酵”によって、なめらかな口当たりと米飴のような濃密な香り、味わいの「金沢美人 純米吟醸 あまくち」が完成しました。一般的な日本酒のアルコール度数よりも低い13度で、気軽にお楽しみいただけるお酒です。お酒の甘味と料理の味付けを調和させて、照り焼きやデミグラスソースのハンバーグなどの和洋の料理や、チーズ、完熟したフルーツとも好相性。冷酒から常温、40度までのぬる燗にするとさまざまな表情が楽しめます。