皆造（かいぞう）とは、仕込んだすべてのお酒を“皆造り終えた”という意の酒造用語です。酒蔵にとって、また蔵人たちにとっては非常に大切な節目であり、酒造りの無事を祝うささやかな宴が開かれます。今酒造年度（2018年6月〜2019年7月）は、平成30年間の酒造りの締めくくりとなる年。微生物主義の純米造りを一から見直し、襟を正して追求した一年でした。そんな一年間の酒造りの結びを祝って、蔵内で振る舞われる特別なお酒をごく少量瓶詰めしました。「福正宗 皆造」は、平成から令和へと受け継がれる“福光屋の心”が込められています。

壽蔵の皆造を祝い、数量限定酒「福正宗 皆造」と小さな酒肴、酒蔵の歳時記を気軽にお楽しみいただける一日限りの蔵出しイベントを丸の内店にて開催いたします。今期の酒造りの締めくくりにふさわしい、力強く潔い味わいをご堪能ください。