契約栽培した酒米の最高峰「山田錦」のみを使用し、丹念に仕込んだ純米大吟醸の、なめらかで最も旨味のある部分「中汲み」 をそのまま封じ込めた搾りたての生・原酒です。豊かな吟醸香、搾りたてならではのフレッシュさをまとった洗練された味わいが特長です。
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加賀鳶冬季限定酒の最終回、「加賀鳶 純米大吟醸 藍 しぼりたて・生」が蔵出し。
加賀鳶の冬季限定酒は5種。11月末から1ヶ月に1本のペースで発売され、加賀鳶ならではのキレのよい辛口と純米酒、純米吟醸、山廃仕込みと次々に造りを違え、まさに怒涛の勢いで蔵出しされます。その最終回として先日登場したのが「加賀鳶 純米大吟醸 藍 しぼりたて・生」。加賀鳶冬季限定酒のフラッグシップ、最上級酒です。
「加賀鳶 純米大吟醸 藍 しぼりたて・生」の仕込みが行われたのは大寒の頃。大吟醸だけの手間をかけた特別な仕込み法である“吟醸造り”に則って醸造されます。山田錦を精米歩合50%に削って吟醸酵母を用いることはもちろん、お米を溶かしながら徐々に醗酵をすすめる醪日数を非常に長く設け、極寒冷の厳しい環境下で醪をじっくり完熟させます。醪日数を長くするということは、それに耐え得る力強い麹をつくること、大吟醸として適切な硬軟をあわせもつ蒸し米を仕込むこと、酒母から醪の仕込みすべての温度管理と手入れ、慎重な見極めなど、酒蔵の全神経を傾けて造られるのです。そのようにして出来上がった醪を搾る際、香りと旨味が最もよく調和した一番よい部分の“中汲み”だけを取り分けて瓶詰めしています。造りと搾りにおいて、最上級を追求したお酒。加賀鳶季節酒、最高峰である所以です。
今年の仕上がりは、非常に上品で豊かな甘い香り、口に含むと柑橘類を思わせる爽やかな酸味、瑞々しくたっぷりとした旨味の中に新酒らしい心地よい苦味が下支えする味わい。すっきりと綺麗な佇まいでありながら、線の太さや輪郭の確かさも同時に感じさせるのが今年の特長です。杜氏の狙い通り、加賀鳶ならではのキレのよさもそなえ、食中酒としての純米大吟醸として存分にお楽しみいただけます。