お米と水、麹と酵母。これらは日本酒を醸造する上で欠かすことのできない四大要素です。酵母には、日本酒酵母をはじめビール酵母、ワイン酵母など目的に応じたさまざまな種類があり、醸造・醗酵に欠かすことのできない微生物です。お米のデンプンを麹が分解した糖からアルコール、香りや味わいを生成するのが日本酒酵母の主な働き。近年は、独自のお酒造りのために、自社酵母の復活や開発に取り組む酒蔵が増えています。約35年前から自社酵母の研究開発に取り組む福光屋もそんな酒蔵の一つ。現在約300種の自社酵母を保有する国内でも珍しい酒蔵です。

酒蔵の財産ともいえる300種の酵母はお酒の醸造で個性が表れますが、唯一アルコール生成能力が極めて低い＝お酒を造れない酵母が存在していました。あまりにも役に立たないことが研究開発者の注意を引き、長らく酵母バンクで保管されていたのですが、あらためて美容の観点で調べてみると非常に優れた力をもっていることが判明。一般的な日本酒酵母と比較して天然保湿因子（NMF）の主成分であるアミノ酸生成能力は３倍以上。お肌に有用な７種の必須アミノ酸を含むアミノ酸類や有機酸を多く含み、細胞生存率比較試験ではコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮の成分を作り出す線維芽細胞の寿命を延ばす働きも認められた、美容に大変よい酵母だったのです。
酵母名を「FT-15」と名付け、類まれな美容成分を最もピュアな処方で抽出し、美容液「コメラボ 日本酒酵母エキス原液」として2017年秋に製品化。原材料は水、BG（サトウキビ由来、エコサート認証）、酵母エキスのみ。美容液としてこれほどまでにシンプルな原材料に徹することができるのは、「FT-15」にそれだけの保湿美容力があるからこそ。390有余年の歴史をもつ酒蔵の、オールドバイオテクノロジーから生まれた最新の美容液なのです。

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