日本酒がどのように造られているかご存じですか？ 酒造りを担う杜氏や蔵人の仕事がどのようなものかご覧になったことはありますか？ 福光屋では少しでも多くの方に日本酒の成り立ちや文化、搾りたての味わいを知っていただこうと、10月から4月までの酒造期に合わせて蔵元見学・蔵内コースを受け付けています。金沢旅行の最大の目的にしてくださる方や、日本文化の一端を学ぼうという海外からのお客さまにも大変喜ばれています。

専門スタッフによる蔵内見学は約90分の充実した内容。霊峰白山の麓から100年の時をかけて酒蔵に辿り着くミネラルの豊富な仕込み水のご案内とご試飲、福光屋の酒造りを丹念に記録したドキュメンタリー映像を鑑賞していただいてから、酒蔵に入って実際の酒造りの現場を工程の順に巡っていただきます。原料の酒米や、出来上がったばかりの米麹、醪（もろみ）タンクの中で酵母が活発に働く様子などを間近で見学、10月中旬からはその日に搾ったばかりのお酒を唎くこともできます。仕込みの手を休め、熟練の蔵人が解説やご案内に加わることも多く、造り手の思いやこだわりを直接聞くことができるのも大きな魅力です。 1625年創業、金沢で最も古い歴史をもつ酒蔵の酒造り。純米蔵のこだわりや蔵人の仕事に触れていただくことで、日々のお酒をもっと美味しく感じていただけたら。さらに日本の文化、醗酵とその英知を学ぶ機会にしていただければ幸いです。