ひと夏を越し、まろやかに熟成の時を迎えた風味をいかすため、そのまま生詰めした山廃純米吟醸の原酒です。山廃仕込みならではの、そして純米ならではのたっぷりとしたコクとキレに、熟成によるまろやかさと深みが加わりました。原酒ならではのしっかりした味わいも特長。「加賀鳶」の山廃純米吟醸は「冷やおろし」でしか味わえない限定品です。
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秋の代表酒。今年の「加賀鳶 山廃純米吟醸 冷やおろし」はいかに?
食卓に秋の味覚がのぼるようになると、にわかに恋しくなるのがこの季節のお酒・冷やおろしです。 冷やおろしとは、昨冬に仕込んだお酒を春先に搾って一度火入れをした後、夏の間蔵内でじっくり熟成させて秋のはじめに蔵出しされるお酒のこと。冷やおろしの蔵出しは、日本酒シーズンの到来を告げる風物詩でもあります。
福光屋の冷やおろしは、「加賀鳶」と「福正宗」の2つの銘柄で発売していますが、今回は「加賀鳶 山廃純米吟醸 冷やおろし」をご紹介します。加賀鳶とは、季節限定酒7種と通年販売する定番9種を揃える人気銘柄。加賀鳶の冷やおろしは季節酒に分類されますが、福光屋が醸造する数々の銘柄の中でも“杜氏泣かせの最たる一本”です。その理由は、加賀鳶の横に添えられた「山廃吟醸」という言葉。山廃であり吟醸であること、つまり「山廃酛ならではのコクと深み」と「吟醸のほどよい軽さと品のよさ」を一つのお酒で表現しなければならないのです。さらにここに蔵人らの手を離れ、その年の夏の気候に一切をまかせた熟成が加わるために、造りの狙いや読みの難易度が上がるわけです。
このような成り立ちで造られている、加賀鳶 山廃純米吟醸 冷やおろし。今年の仕上がりを板谷和彦杜氏は「お米の溶けがよく、とくに夏の酷暑が熟成をすすめたことで、やわらかなタッチの丸みを帯びた味に仕上がりました。甘みや上品さも感じていただける、やや吟醸寄りの味わいです」と解説します。去年の舌の記憶をたどりながら飲み比べたり、一期一会の味わいを楽しむもよし。旬の味覚とともに、福光屋唯一の“山廃吟醸”の奥深さ、季節酒の醍醐味を堪能していただきたいと思います。
「加賀鳶 山廃純米吟醸 冷やおろし」「福正宗 酒歳時記 秋あがり」「福正宗 旬生 秋 山廃純米 超辛口 ひやおろし」の三種が入った、秋にしか味わえない限定酒のセットです。豊穣の秋にふさわしい三つの味わいを、じっくりとご堪能ください。