80〜90年代にフランスの3つの三ツ星レストランで修業を積み、帰国後金沢市内の有名店でシェフを務めた後に独立。ひがし茶屋街に現在のお店を構えて9年。紅殻格子の金澤町家でフランス料理を楽しめるとあり、県内外のお客さまに親しまれています。フランスワインのほか、福光屋の日本酒も楽しめます。
醗酵レシピ
RECIPE
金沢の料理人に習う【3・4月】加賀鳶を味わう肴
約30年にわたり金沢のフランス料理界を率い、地元の魚介や野菜をふんだんに使う“金沢フレンチ”を確立した岩城秀史シェフ。フランス料理に日本酒を合わせるペアリングイベントを主催するなど、日本酒の可能性を料理を通して広げてくれるシェフの1人です。
そんな岩城シェフに、加賀鳶に合わせる簡単な肴を習いました。合わせるお酒は、「加賀鳶 純米大吟醸46 百万石乃白」。これからの季節にぴったりの、フルーティですっきりした味わいの純米大吟醸です。フランス料理と日本酒の手軽なペアリングをご家庭でお楽しみください。
サーモンとホタテの包み揚げ
刺し身用のサーモン、ホタテを包みやすい大きさに切る。春巻きの皮を広げて魚介をおいてジェノベーゼソース、塩少々をかけて包み、揚げる。あしらいには季節の温野菜やグリーンサラダを。ローストしたパプリカをオリーブオイルと撹拌したソースやバルサミコ酢などをかけて複雑な味わいに。酸味や甘味が日本酒の風味を引き立てます。「フランス料理の代表的な包み揚げも春巻きの皮を使えば手軽です。市販のソースを上手に組み合わせるのもコツ」と岩城シェフ。
バイ貝とアサリのブルギニオン風
にんにく、パセリ、エシャロットを刻んで混ぜ込んだブルギニオンバター(エスカルゴバター)で風味付けした温前菜。バイ貝と殻付きのアサリを炒め、貝の出汁が出たらマッシュルームなどの野菜を入れて火を通し、仕上がりにブルギニオンバターを入れる。「シャルドネなどの白ワインがお好きな方は、フルーティでバランスのよい大吟醸に置き換えてペアリングを。バターと日本酒は合いますよ!」
ブルギニオンバターは、多めに作って筒状に伸ばし、冷凍保存が可能。グリルした魚、焼いたじゃがいもや温野菜に添えると気軽にフランス料理のエッセンスが楽しめる万能選手です。
岩城秀史さん(東山 ロベール デュマ)
石川県金沢市東山1丁目13-9
TEL:076-254-0909
ランチ 11:30〜13:30(L.O.)
ディナー 17:30〜20:30(L.O.)
月曜定休 要予約
https://robertdumas.jp
◎掲載のお料理はお店では提供しておりません。